6.「ウクレレのブリッジはがれを補修!」 ※参考程度にご覧いただいて、作業は自己責任でお願いします。

メーカー不明のソプラノウクレレをお預かりしました。ボディ、ネック共にマホガニー製。
ハンドメイドっぽい感じのシンプルな一品です。

ローズウッド製のブリッジ裏面です。なかなか凝った多面体デザインをしています。
弦の張り方も一般的な「穴に通して縛る」クラシックギタータイプではなく、ブリッジの後端に引っ掛ける方式。
まずは付着している接着剤を削り落とします。

綺麗になりました。実はきちんと平面が出ていなかった(!)ので修正しておきました。
ブリッジはがれはボディトップ面との密着不足が多いので、これが原因かもしれません…。

ネックのセンター出しを行い、ブリッジの位置を確認するためにスケールラインをケガキます。
ナットから12フレット(1オクターブね)までが173mmだったので、ブリッジの基準位置はナットから346mmとなります。

ブリッジを接着する前に、周辺に細かいキズが目立ったので修正します。ブリッジが密着する部分をマスキングしました。
(計測したスケールラインより3mmほど後に接着されていた痕が見えるでしょうか??)
#1200の紙やすりでキズを整えてコンパウンドで磨きました。

ちょっとネガティヴな雰囲気になってしまいましたが、イイ感じのデザインが魅力のブリッジ本体を。
1弦側と4弦側でブリッジサドル(これもローズウッド製)が斜めになるように溝が配置されています。

いよいよブリッジを接着します。位置がズレないように慎重にクランプを締めていきます。
接着剤はタイトボンドです。1週間くらい放置する予定です。


つづきます