その17.「よく受ける質問」 ※参考程度にご覧いただいて、作業・解釈は自己責任でお願いします。

ギターのことで質問を受けることがあります。オイラなりの持論はあるし、アドバイスはできるのですが、
所詮、オイラの「主観」であって質問された方の思いと必ずしも合致するわけではないので、
あくまでも参考に…と前置きさせてもらって答えているのですが。

でも今は21世紀。インターネットなどで情報は盛りだくさんだし、短時間で知ることはできます。
だけど「知る」ことはできても「理解」することは…ちょっと難しいかな。なぜならギターは「2次元」のものじゃないからね!

例えば「ネックの反り加減」。順反り・逆反りなんてキーワードで会話が進むんですが、
反りのない、真っ直ぐな状態でないとイカン!と思われてる方が多いですね。
実際、オイラが使ってるギターのネックは正真正銘・直線が出てるものは1本もないです。
やや順反りにしてるし、弦高もやや高めに調整してます。

ギターのような工業製品で直線がどの程度でているか?なんて、自宅にあるような定規などで測定できないし
まして人間の感覚なんて時には全く鋭く、全く鈍感な、いいかげんなモンですから。わかりまへん。

じゃあ、なにで判断するか?っていえば、「音色」で判断するのが一番かと。だってギターは「楽器」だからね♪

つまりはネックの反り加減よりも、きちんと綺麗に、音の詰まりがない音が出てるか?って判断ができると、よりイイのかな。
その判断能力が「聴力」だと思うし、そんな気遣いを普段から気にできるなら「聴力」は勝手に向上していくと思います。

たしかにカタログスペックも大事だし、オイラもワクワクしながら読んだりしますが
実際に見て、触れた感触が真実で現実なんだってことは変わらないからね!

ただ、「仮想現実」って存在がオイラたちの生活の中で取り入れられてるのもまた現実。
エフェクターやアンプなんて今は「モデリング」が当たり前だしね。
現存してる「ヴィンテージ」な機材は故障のリスクがあったり、ノイズが酷かったり、高価だったりして扱いづらい瞬間もある。
「モデリング」ものをデカイ音で鳴らすと、オリジナルとの差が少しずつ開いてくるのが気になり出すんです。

そのへんの違いみたいなものは、たくさんの音を聴いて自分で判断基準をつくるしかない。
それをすることで、自分が出す音に「深み」がでてくるハズ。
そこまでやっちゃうひとって、長くギターや音楽とつきあっていけると思うんだけどね。