その5.「ネックのコンディションをUP!」 ※参考程度にご覧いただいて、作業は自己責任でお願いします。

ネックの状態をチェックしています。このベース用ネックは弦のテンションに負けているのか、かなり順反りな状態です。
トラスロッドの利きは良好ですが、若干「ネジれ」ているようです…ちょっと厄介かも。 


【用意するもの】マスキングテープ、60cm定規(スチール製がイイ)、紙やすり(#1000、#1200)、平面出し用の冶具、

マイナスドライバーor六角レンチ(トラスロッド調整用)


フレット周辺には手垢や埃や弦のサビなど溜まり易いです。爪楊枝やデザインナイフで除去します。
もしフレットの浮きがあったら補修しておきます。

60cm定規を立てた状態でフレット上に置き、ネックが真っ直ぐか確認します。必要ならトラスロッドを回して調整します。
※トラスロッドは力任せに一気に回さないこと!オイラは1/8回転ずつ回しながら直線確認、の繰り返し作業しています。

今回はフレットの頂点を合わせる為にすり合わせをします(上図の手順2)。
指板面にマスキングテープを貼ります。3M製のものは、程よく「のりの弱さ」がいいです。

フレットの浮きも特になく、直線も「ほぼ」出ているので平面が出ている木片に1000番の紙やすりを張り付け、
フレット上を往復させて均します。力は必要以上に上から押さえなくても大丈夫です。

全部のフレットにやすり傷がついたら、定規を当てて直線をチェックします。
OKならば平面出しでできた角を落として均します(上図の手順3)。 1200番の紙やすりで1000番のやすり傷を消します。

ピカール金属磨きをウエスに少量取り、フレットを磨きます。ツヤが出てとても気持ちイイです♪

マスキングテープを剥がして終了です。ネックグリップ→フレット中心方向に剥がすと、ネックの塗装が剥がれる心配が

少ないですよ。ピカピカのフレットはフィンガリングがとてもスムースになり、サウンドもクリアになりますね。

フレットの汚れを取るなら、目の細かいスチールウールで磨いてピカール金属磨きで仕上げるのも効果大です。